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【働き方】男性育休のリアル~産後パパ育休を取得して感じた ”いちばん大切なもの”

J:COMは、すべての人を大切にし、すべての人が自分らしく輝き続けることができる社会であるために、いきいきと働ける職場づくりを推進しています。子育て中の社員をはじめ多様な人財の活躍に向け、各種制度の整備、能力開発やキャリア支援に取り組んでいます。
 
育児・介護休業法が改正され2022年10月からはじまった「産後パパ育休」は、子どもの出生後8週間以内に4週間まで男性が育休を取得できる制度。子どもが1歳になるまで取得できる育児休業とは別に取得可能です。
 
本記事では、この制度を利用した、地域向けの番組制作を行っている林田昭広さんに「産後パパ育休」を取得して感じたリアルな実態や可能性について伺いました。

林田 昭広
JCOM株式会社 映像制作第一部 馬車道事務所 拠点長
2010年J:COMに入社。お客さま向け営業や法人向け営業を担当した後、2017年よりコミュニティチャンネルの番組制作を担当。2023年度より、新米の拠点長として、二児のパパとして、仕事と子育てに奮闘中。




家族とすごせる唯一無二な時間

—— 「産後パパ育休」を取得された期間や理由を教えてください
第2子である長女の誕生にあわせて、23年1月から4週間取得しました。密度の濃い日々であっと言う間の時間でした。充実した半面、疲労もあったのか、会社へ復帰したときには「顔が疲れてるよ」と言われました(笑)
 
長男が生まれた時は育休を取得せず、里帰り出産をしていた妻の実家でのテレワークとオフィス勤務を隔週で行いながらの育児でした。出産で体力が落ちた身体で育児・家事に向き合う妻の姿を見ていましたし、実家の手助けがあっても大変な状況だったので、次は必ず育休をとろうと決めていました。
 
働きながら育児をした前回と比べると、仕事のことを考えずに育児に集中できるため、子どもたちとふれあえる時間が格段に増え、妻もとても喜んでくれました。

—— 育休中はどのように過ごされていましたか?
日中はミルクをあげて、ごはんを食べさせて、おむつを交換して、の繰り返しです。妻にゆっくり寝てもらえるように夜中の授乳は交代制にし、長男の保育園の送迎などもしていました。お義父さんが体調を崩し入院されていたことも重なったので、買い出しのお手伝いなど、できることは何でもやっていました。
 
長女の育児に加えて、1歳上の長男もまだ手がかかる状況だったので、気づいたら1日が終わっているような日々の繰り返しで、あっという間に育休は終わってしまいました。
 
しかし、子どもたちとのふれあい、自分の手で直接お世話できたこの4週間は、とても貴重な時間でした。復帰した今は休日と平日の朝・夜しか育児できない状況であり、改めてとてもかけがえのない時間だったと感じています。


安心して育児に向き合えたチームからの後押し

—— 産後パパ育休取得への職場の反応はいかがでしたか?
みんなに迷惑をかけたくないという思いで、早いタイミングで上司に相談しました。私の職場では、私が男性育休取得の第1号だったのですが、上司は開口一番に「仕事のことは心配しなくていい、パパ頑張れ!!」と快諾してくれました。
 
周囲からも「おめでとう」の祝福の言葉とともに、「(後輩たちのためにも)先陣切って育休をとってください」と言われました。誰も嫌な顔をせず、むしろ後押ししてくれる、恵まれた環境とメンバーに囲まれ、とてもありがたいと感じます。

—— 林田さんが育休中の業務体制はどのようになっていたのでしょうか?
毎週月曜日から金曜日まで生放送していた地域ニュース番組の制作を5名のチーム体制で行っていたのですが、残り4名のメンバーが順番にシフトを組み、私が抜ける穴を埋めてくれました。他の担当案件もみんなでフォローしてくれました。
 
一般的にテレビ番組の制作現場は、多忙を極めた環境であり、残業が多く休みも取れないといったイメージがあるかもしれません。私の職場はむしろ逆で、みんなでサポートしあい業務が回せる体制が作られています。


育休取得にいちばん大切なものは“職場の理解”

—— 心置きなく「産後パパ育休」を取得できたのは職場の理解のおかげということですか?
その通りだと思います。上司からは、自身の健康と家族を最優先にして欲しいと普段から伝えられており、みんなで働きやすい環境を作ることを目指し、困った時は相談し、助け合える職場になっています。
 
このような環境が実現できているのは、業務が属人化しないように見える化し、日々のコミュニケーションを積み重ね、チームとして業務を推進する体制や風土があるからだと考えています。

—— 育休を経験したことで気づきなどはありましたか?
今回、私は産後パパ育休を4週間取得しましたが、1年間の育休取得ともなると状況は違うと感じます。上司やメンバーへ迷惑をかけないような体制作りや私自身のキャリアや家計への影響など、もっとたくさんのことを考えたり準備する必要があると思います。
 
より多くのパパ達が育休をとることで世の中の流れが変わり、男性も女性もあたりまえに育休をとる、子育てをする、そんな考え方や働き方ができる社会全体の制度やマインドになっていくことを期待します。
 
私もJ:COMの管理職として、ワークライフバランスを保ちながらも業務の成果をしっかりとあげられる組織作りに励んでいきます。

<林田さんと職場の上司、メンバーのみなさん>


育休取得を検討されているパパたちへ

—— これから育休取得を検討される方へメッセージをお願いします
ぜひ、取得されることをお勧めします。仕事の代わりを頼むことはできますが、パパの代わりは誰もいません。子どもはすぐに大きくなってしまいます。この瞬間しかない子どもとの時間を堪能していただきたいです。
 
24時間育児をすることにより、子どもが何で泣いているのか、何をして欲しいのか、妻が何に困っていたか、が少しずつ分かるようになりました。これは働きながらでは難しいと思います。
 
今は、少しでも早く家に帰って子どもとの時間を確保するために、いかに業務を効率化して成果を残すのかを考えて日々行動しています。同時にメンバーにも家庭やプライベートを大事にして欲しいと強く思うようになったので、急な家庭の事情が発生した際や産育休などの際にしっかり休めるように、チームメンバー同士が率先してサポートし合える体制づくりを推進しています。


J:COMはワークライフバランスの実現を推進しています

厚生労働省の調査によれば、2022年度の男性の育児休業取得率は17.13%となり過去最高だったと発表されています。J:COMの男性育休取得率は58%であり、国内の水準に対しては大きく上回っており、2ヶ月以上取得している社員は全体の4割を占める状況です。

年々、制度に関する問合せや育休相談会への参加者数の増加、育休の取得率が上昇、取得期間が長期化しています。給付金を加味して取得期間を設定されたり、育児休業と産後パパ育休を組み合わせたり、それぞれの状況にあわせて積極的に検討されています。

J:COMでは、「育児休業」「産後パパ育休」「パパママ育休プラス」「配偶者出産に伴う特別休暇」「育児短時間勤務」「子の看護休暇」「ベビーシッター利用補助制度」などの育児支援制度を設け、すべての従業員が仕事と家庭を円滑に両立できる職場作りを推進し、より良い社会の実現を目指しています。

J:COM 労務厚生担当者より



♪本日のBGM♪ 
The Nights – Avicii
このBGMを聞きながら読むといいかも♪という音楽を勝手におすすめしています。