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【放送×動画配信】商品企画担当者が語る、新TVサービスに込めた想い

J:COMは、良質なエンタテインメントとサービスをさらに進化させ、心がふるえるような感動、毎日のちょっとした喜びや新しい発見をお届けしたいと考えています。

2023年10月より新しいTVサービス「J:COM TV シン・スタンダード」がスタートしました。このサービスで実現したかったことは、“放送”と “動画配信”をシームレスに融合し、お客さまのライフスタイルに合ったコンテンツとの出会いを提供することです。

日本初上陸となる「Paramount+」の展開を含め、このプロジェクトを推進した映像事業戦略部の安藤 卓さんに、新サービス開発の背景や狙い、そして想いを聞きました。


安藤 卓
2013年入社。カスタマーセンターを経て2017年より映像事業戦略部。
趣味は野球観戦で長年のドラゴンズファン。「今年は辰年なので昇り龍のごとく力戦奮闘してくれることを期待しています。」


お客さまに寄り添って産み出したTVサービスの新しい形


——安藤さんは、映像事業戦略部でどのような仕事を担当しているのでしょうか?

2017年に配属され、当初は予算策定やTV商品の企画・管理を担当していました。1年後には、動画配信サービスの一つで主にスポーツ中継を行う「DAZN」を導入するプロジェクトに関わることになりました。

配属されて日が浅い時期にこのようなプロジェクトに関わったことで、貴重な経験を積むことができましたし、同時に私たちの商品企画の考え方を変えていかなければいけないという想いが強まりました。


——それはどうしてですか?

DAZNやNetflixをはじめとする動画配信サービスが日本でも浸透しつつあること、そしてお客さまの視聴スタイルが多様化していることをデータで目の当たりにしたからです。

見たい番組の放送時間にあわせて視聴するスタイルに加えて、好きなタイミングで好きなコンテンツを見るという、いわゆる“オンデマンド型”の視聴方法が世の中に浸透してきていることは明らかでした。

そして、当社のTVサービスを利用しているお客さまの視聴データを分析すると、若年層はもちろんシニア層のお客さまも、放送の視聴とオンデマンド型の視聴を共にご利用いただいていることが分かりました。

今の視聴者の感覚に寄り添っていくには、どのようなサービスが必要なのかと考えていた時に、新TVサービスを企画するプロジェクトリーダーに任命されました。

“放送”の長所は自分が想像していなかったようなおもしろい番組にぶつかるという偶然の「出会い」があること。そして、“動画配信”の長所は好きなコンテンツをいつでも「深める」ことができることです。

この“放送”と“動画配信”の長所を融合させたサービスを実現したいという想いで取り組みを続け、2023年10月にローンチしたものが「J:COM TV シン・スタンダード」です。

「J:COM TV シン・スタンダード」サービス紹介ページはこちら


プロジェクトリーダーとして、「Paramount+」の日本初上陸を実現


——プロジェクトにおける安藤さんの役割を教えてください。

私の役割は、社内と社外の橋渡し役でした。社内では企画からサービス開始までのタスクを全て洗い出し、関係部署を巻き込みながらプロジェクトの進捗を管理してきました。構想から提供開始まで約2年、関わった方々は100名以上になります。
 
社外ではコンテンツを提供いただくパートナーのみなさまと連携し、J:COMのプラットフォームを通してどのようにサービスを提供していくか、条件面の交渉やシステムの連携などを進めてきました。私は今回日本に初上陸した「Paramount+」も担当させていただきました。

——「Paramount+」はどのような番組を展開しているのでしょうか?

「Paramount+」は世界45カ国で展開、加入者数は6,100万人にのぼり、世界的に急成長を遂げている動画配信プラットフォームです。吉高由里子さんが出演しているCMをご覧になった方も多いかもしれません。

『トップガン』 『ミッション:インポッシブル』などのハリウッド映画をはじめ、『スポンジ・ボブ』『パウ・パトロール』など人気アニメ作品、CBSテレビ制作の『NCIS』『CSI:』シリーズといった海外ドラマまで、世界水準の魅力的なコンテンツに加え、Paramount+でしか観ることができないオリジナルコンテンツの配信に強い魅力を感じました。

発表会の様子


意識していることは、“ユーザーの目線”と“アンテナを広げること”


——商品企画において、安藤さんが大切にしていることは何でしょうか?

企画者というよりも“一人のユーザー”としての目線を大切にしています。動画配信サービスのパートナーのみなさまはそれぞれ素晴らしいコンテンツやサービスを展開されていますが、「何を大切にしてサービスを開発しているのか?」が重要だと考えています。具体的にはUI(ユーザーインターフェイス)のデザインや各社注力しているレコメンド機能など…。そこからヒントを得て自社サービスに活かすこともあります。

もう一つは丁寧なコミュニケーションです。社内外でのプレゼンテーションや交渉の場面において、自分の意見を相手に押し付けるのではなく、まず「相手がどういう目的で、どんな思いで仕事にあたっているか」を理解して臨むことが大切だと考えています。企画を実現するには、周りの協力を得ないことには始まりません。一人ひとりとコミュニケーションを重ねて、一歩一歩実現に近づいていくことを大切にしています。


——各社のデザインや機能からヒントを得ているとのこと、どのように情報収集されているのでしょうか?

日常的にアンテナを広げることを意識しています。最先端の技術やトレンドをキャッチアップすることもしています。先日にはアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2024」を視察しました。

日本からはソニーやパナソニック、ホンダなど、海外はサムスンやLG、テスラなど4,000社以上の企業が出展する中、個人的に注目したのは今回のテーマの一つでもある「デジタルヘルス」です。

会場には視力の衰えを読み取って自動的にレンズのピントを調節してくれるアイウェアや、デジタル技術を用いて歩行を介助するガジェットなど、健康寿命をサポートするための展示が数多くありました。

ニュースなどでも報じられていますが、日本は人口の高齢化が進み、2025年には国民の5人に1人が75歳以上の後期高齢者という「超高齢化社会」を迎えるといわれています。

幅広い世代のお客さまにご利用いただいているJ:COMだからこそ、このような最新技術を取り入れながら暮らしをサポートする新規事業ができるのではないか。そんな示唆をたくさん得ることができた出張でした。

ラスベガスで開催された「CES 2024」会場


——お仕事のやりがいをどんな時に感じますか?また、ご自身が成長されたと実感する瞬間は?

私が携わったサービスがお客さまに届いて「面白かったよ」とお声をいただいたときは、この仕事をやっていてよかったという達成感があります。

仕事を通していろんな経験をさせてもらっていますが、最初は苦手だったことも、今では臆することなく立ち向かえるようになったのは自分にとって成長だと思います。役員に企画をプレゼンする機会も多いのですが、初めの頃はひどく緊張していたのが、今では以前ほど緊張せずに落ち着いてできるようになりました(笑)。

——今後、どのようなキャリアを描いていきたいとお考えですか?ご自身の目標、挑戦したいことを教えてください

まずは英語力を磨くことです。「CES」に参加した際に自分の英語力はまだまだだなと実感したこと(笑)、動画配信サービスのパートナー各社との交渉では契約書やメールのやり取りで英語を使う機会が多いこともあり、将来的にはグローバルに活躍できる人財になりたいです。


だれもが自由に見たい映像と出会えるプラットフォームに


——「J:COM TV シン・スタンダード」サービス開始後、お客さまからの反応はいかがですか?

おかげさまで大変好評をいただいています。「Paramount+」も初めは聞き馴染みがないという方もいらっしゃいましたが、この「Paramount+」でしか観られない「スタートレック」シリーズはとても人気です。

——最後に、TVサービスの今後の展望を聞かせください?

これまで以上にお客さまに喜んでいただける体験をお届けしたいと考えており、まずは、コンテンツを強化していくことです。世界にはまだまだ良質なコンテンツがたくさんあります。だれでも自由に見たい映像と出会えるプラットフォームを目指すJ:COMとして、より多くのパートナーのみなさまと連携していきたいと考えています。

そして、TV放送と動画配信サービスをシームレスに行き来できる等、機能面やUIでもあらゆる可能性を探り、だれでも簡単にコンテンツと「出会える」「探せる」「深められる」、より使いやすいサービスになることを目指して進化を続けていきます。

♪本日のBGM♪ 
I Ain’t Worried (From “Top Gun: Maverick”) – OneRepublic
このBGMを聞きながら読むといいかも♪という音楽を勝手におすすめしています。


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