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【研修制度】学びでキャリアを切り拓く

J:COMはビジネス環境の変化に対応し、持続的な成長を実現するために2021年10月に人事制度を、2023年7月に研修制度を刷新しました。
新人事制度のコンセプトである「多様な働き方・自律的なキャリア形成」の実現に向け、社員一人ひとりが長期的な目線を持ちながら自身のキャリアを考え、ありたい姿に向けた学びを継続できる研修制度へとアップデートしています。
このプロジェクトを企画・運営メンバーとして推進している塩見さんに制度変更の背景や想いを聞きました。

塩見 梨香子
JCOM株式会社人財開発部。2014年に新卒入社しJ:COM 東京 西エリア局で加入者のアフターフォローを担当した後、2017年より人財開発部にて研修の企画・サポートを担当。趣味は家族(夫と2歳の娘)とキャンプに行くこと。




自ら考え、自ら学ぶ研修制度へ

——新しい研修制度についてポイントを教えてください。

一番大きなポイントは、社員の自律を重んじ、一人ひとりが自分のキャリア形成に何が必要であるか考え、研修を選んで受講するスタイルへ変更した点です。会社が求める能力やスキルを強化するための研修は最小限にとどめ、自ら学びを深めて前に進みたい人を支援する制度に変わりました。
 
研修項目を基礎的なものと専門的なものに分けて科目を配置していて、一部は必修としていますが、そこから先は自分で主体的に学びを深めてもらう、という編成になっています。
 
また、今後ビジネスにおいて必要となるDX人財について具体的な定義を定め、育成に必要な研修を毎年継続的に実施していきます。


——塩見さんはどのようなきっかけで今回の研修制度変更に関わることになったのでしょうか?

当社は2021年の秋に人事制度の大幅な改定を行い、会社全体で「多様な働き方や自律的なキャリア形成を支援する」という方針へのシフトが始まっていました。そんな中で会長・社長から「今後会社に必要な人財を育成するためにも研修制度を変えてほしい」というオーダーがあり、プロジェクトがスタート。私は、人財開発部で研修企画を担当していた若手の一人として関わることになりました。
 
2017年から「J:COM ユニバーシティ」という名で、社員が自分の興味関心に合わせて講座を選択し学ぶことのできる「企業内大学」を続けてきましたが、このプロジェクトが立ち上がり、今の時代に必須のスキルは何で、誰にどのように学んでもらう必要があるか、改めて考え直す必要に迫られました。そもそも従来型の職位に合わせた研修体系で良いのか、という議論もあり、今回の研修制度リニューアルにあたっては、その土台となるコンセプト、研修思想からチームで考え直しました。
 
2022年7月に検討をはじめて同年12月ぐらいまでコンセプト・思想を固めることに時間を割いていました。プロジェクトの検討期間が約1年間だったので半分近くの時間を費やしたことになりますね。
時間はかかりましたが、ベースをしっかり固めたことで筋の通った制度になったと思います。


新研修制度は会社が本気で変わっていく宣言


——どのように検討を進めて今の制度にたどり着いたのでしょうか。

社会全体もわたしたちが身を置く業界も変化が激しく、わたしたち自身が本気で変わらなければならない!という状況の中で、本当に意味のある研修、身になる研修にするにはどうしたらいいか、ということを考えていました。
 
他社の事例をヒアリングしたり、世の中の流れを調べたりする中で、自律的・個人的な学びが、より重要視されていることがわかりました。
もともと当社の旧制度では、必修研修にかなり時間をかけていましたが、こうした社会の流れや経営層からの意見やプロジェクトメンバー内での議論を踏まえ、「必修研修は最低限必要なものを厳選し、その後は社員一人ひとりが自分の専門性に合わせ受講する講座を取捨選択する」方向性が定まりました。
 
これまで研修を担当していた経験の中で、やはり受動的に学んだことよりも、自分で意欲的に学んだことの方が身になり、学びの効果が高まるという実感があったので、思い切って個人の自主性を重んじる方向に舵が切られたことは嬉しく思います。

新研修制度(当社採用情報ページより)


——これまでの方針とは大きく変わる内容で、反対の意見はなかったのでしょうか?

「自主性を重んじて任せきりにしたら、目の前の業務を優先してしまい何も学ばなくなる社員も多いのでは?」という心配の声はありました。ただ、「自主性を重んじる」といっても放置するわけではなく、一部研修は必修として足場を固めた上で、社員のニーズを引き出して自発的に学びたくなる仕組みづくり・働きかけを行います、という説明をして納得を得ることができました。
 
正直、何らかの強制力がないと学習するという意欲がわかないという社員も、まだまだたくさんいると思います。でも、新しい研修に触れてみて、学び続けることの必要性や楽しさ、効果を実感してもらいたいと思っています。
 
今回の変更は単なる制度の変更ではなく、一人ひとりの意識を変え、会社全体が変わっていくという宣言でもあると考えています。


納得いくカリキュラムになるまで


—— プロジェクトを進める中で特に力を入れたことはありましたか?

プロジェクトとして力を入れた点はたくさんありますが…その中でも人財力の定量化は一つのポイントになったと思います。360度レビュー等を利用して、わたしたち社員の能力が、世の中の市場水準に比べてどの位置にあるのか、秀でている部分や足りない部分を定量的に見える化して、そこを補うための研修体系を組んでいきました。
最終的に、今のわたしたちに必要な研修をオーダーメイドで組むことができたと思います。
 
また、オンデマンドの学び放題サービスを社員全員に提供していることもアピールしたいことのひとつです。1万人を超える社員全員に向けて約12,000本の研修から好きなだけ受講できるという環境を整えている企業は多くないと思います。
 
随時内容が更新されるので、最新の情報が反映された講座を社員にいつでも受講してもらえるようになりました。
また、それらの講座の中から、社員が習得すべき能力、知識を踏まえた講座を専門家である研修会社の助言をもらいながら必修研修として選定しました。選んだ研修は、事前に部のメンバーに受講者の目線で受講してもらうことで、ブラッシュアップしながら最終的にかなり納得のいくカリキュラムを組めたと思っています。


自主的に学ぶというマインドを浸透させたい


ある調査によると、日本のビジネスマンは世界的に見ても圧倒的に自己研鑽をしない傾向にあるのだそうです。自己研鑽をしている人の比率は他国に比べて半分ぐらいとも聞きました。
 
その中でわたしたちが毎日5分、10分だけでも学ぶ習慣を身につけたら、そしてそれを社員全員で掛け算したら、ものすごく膨大な時間数と知識量になり、日本のどの会社より強い会社になれますよね。
 
「何時間も勉強しないと」と思うといきなりハードルが高いですが、一人ひとりの小さな努力の積み重ねがあれば、わたしたちの可能性はもっと広がっていくと思います。


——研修プロジェクトの今後の展望は?

2023年7月に公表した新研修制度はまだ完成形ではなく、これからどんどんブラッシュアップしていきたいと考えています。
 
まだ社員にはお知らせできていないワークショップやセミナーの企画も検討していますし、DX人財に向けた研修は今後も継続していき、中身もよりよいものに更新していく予定です。
 
また、今回の制度刷新に合わせて社員用の研修サイトのリニューアルを行ったのですが、こちらもまだまだ進化途上です。社員それぞれに最適な研修を探しやすくなるよう、業務に合わせた研修をレコメンドするなど更なる機能追加を目論んでいます。
 
研修の中身の面でも、使い心地の面でも、学びたいと思う社員の背中を押していきたいと思っています。これからもさらに研修制度を進化させて、社員や会社全体の能力アップに貢献していきたいです。
 

♪本日のBGM♪ 
Don't Stop Believin' – Glee Cast
このBGMを聞きながら読むといいかも♪という音楽を勝手におすすめしています。

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